緩和ケア医・廣橋猛の「家族を守る処方箋」とは

家族の看病や看取りに直面すると、何をすればいいのか、どう向き合えばいいのか悩むことが多いものです。この連載では、緩和ケアの専門医・廣橋猛が、専門的な知識と実際の患者さん・家族の体験をもとに、看病の工夫や看取りの心得、死別後の心のケアまで分かりやすくお伝えします。良い看病を実現させ、後々の後悔を少なくするための「処方箋」をお届けします。

こんな方におすすめ

  • 家族の看病や介護をしている方
    体力的にも精神的にも負担を軽くして、良い看病や介護をするための実践的なヒントをお届けします。無理をしすぎず、続けられる看病の工夫や、介護の悩みを軽減する方法を知りたい方に。

  • 親やパートナーの最期にどう向き合えばいいか悩んでいる方
    「何をしてあげられるのか」「どんな言葉をかければいいのか」など、不安や迷いを抱える方へ。緩和ケアの専門医が、後悔しないための心得や心の準備についてお伝えします。

  • 大切な人を亡くした後の気持ちの整理が難しい方
    死別の悲しみや喪失感にどう向き合えばいいのか、グリーフケアの視点からサポートします。「もっとこうしてあげたかった」という後悔を抱え、前を向く心の持ち方を考えたい方に。

  • 緩和ケアや看取りについて、正しい知識を身につけたい方
    「緩和ケアとは何か?」「病院と在宅、どちらがいいのか?」など、適切な情報を知りたい方に向けて、専門医としての視点と実際の患者さんの体験を交えながら、分かりやすく解説します。

  • 「家族を守る」ために、できることを知りたい方
    看病・看取りは突然やってくるもの。事前に何を知っておくべきか、どんな準備が必要かを学び、いざという時に後悔しないための行動を考えたい方に。

廣橋猛ってどんな人?

1977年9月生まれ、東京都出身。一生で一番勉強した中学受験を経て、麻布中学校・麻布高校にて学ぶ。「自らの選択によって、自らが何者であるかを決定する」という人格を形成する。

病理学者であった父の影響も受けつつ、研究ではなく患者と現場で関わりたいという反抗心も持ち合わせることで臨床医を志し、東海大学医学部にて医学を学ぶ。母校の「名医より良医たれ」の精神で、細かい医学知識を学ぶより、コミュニケーションや社会でのさまざまな経験を得ることに終始した学生生活を過ごした。

当初はがん治療、特に抗がん剤治療や放射線治療に関心を抱き、東京大学医学部附属病院にて研修を開始。しかし転機となったのが、三井記念病院での内科研修であった。在宅緩和ケアの研修を契機に、薬だけでない緩和ケアの魅力を実感し、緩和ケア医の道を志した。亀田総合病院での緩和ケア、在宅医療の専門研修を経て、現在に至る。

現在は東京・上野にある永寿総合病院にて、緩和ケア科の医師として勤務。がん治療中、早期からの緩和ケアの必要性を謳い、がん専門病院や大学病院で治療中の患者でも受診できる外来診療。また、いつでも過ごしたい場で過ごせるように在宅医療との連携を重視した緩和ケア病棟。そして切れ目なくケアできるよう、自分自身が病院と在宅(台東区浅草・野中医院で訪問診療)の二刀流で診療している。

外来診察室

外来診察室

診療以外では、人生の最期まで苦しまず、そしてよく生きるための緩和ケアを多くの人に知ってもらうための啓蒙活動に取り組んでいる。2023年には甲状腺がんの治療を受け、患者体験者としての立場でも発信している。具体的には𝕏(旧Twitter)や音声メディアVoicyなどSNSでの発信、また著書の執筆、医療者向けの連載を行なっている。本ニュースレターは患者・家族向け初の連載となる。

手術を受けた後の様子

手術を受けた後の様子

よくある質問

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