実家の親、薬を飲みすぎていませんか?医師が教える「減薬」の始め方と切り出し方
薬を減らすことで、かえって元気になる高齢者も
廣橋猛
2025.11.30
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実家の食卓にある「山」の正体
久しぶりに実家に帰ったとき、食卓の上を見てギョッとしたことはありませんか?
朝食の横に置かれた、色とりどりの錠剤。カレンダーのポケットにねじ込まれた、飲みきれない粉薬の袋。
「お父さん、これ全部飲んでるの? お腹いっぱいにならない?」
そう聞いても、「先生が出してくれたから飲まなきゃいけないんだ」と親は真面目に答え、大量の水と一緒に薬を流し込む…。
この光景に不安を感じつつも、「お医者さんが出しているものだから、素人の私が口出しできない」と、モヤモヤしたまま実家を後にする。そんな経験を持つ方は本当に多いのです。
緩和ケア医の廣橋猛です。今日は、多くのご家族が抱えるこの悩みについて、医師の視点からお話しします。
実は、親御さんの不調、歳のせいではなく「薬の飲みすぎ」が原因かもしれません。
今回は、親の元気をとりもどすための「引き算の医療(減薬)」について、家族ができる具体的な第一歩をお伝えします。
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続きは、3102文字あります。
- 「ちゃんと飲んでる」はずなのに…数えてみると合わない怪奇
- なぜ、高齢者の薬は「山」になるのか?
- その症状、「認知症」ではなく「薬」のせいかも?
- 今日からできる「減薬」3ステップ
- 引き算は「見捨てること」ではない
- 最後に宣伝など
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