【お知らせ】サポートメンバー募集を始めます

― 緩和ケアを「本当に必要な人」に届け続けるために ―
廣橋猛 2026.02.04
誰でも

いつも、私の発信をご覧いただいている方、本当にありがとうございます。

今回は、このニュースレターについて、私の想いや今後の方針をお伝えいたします。皆さまのご理解と応援をいただければ幸いです。

私は緩和ケア医として、20年以上多くの患者さんやご家族と関わってきました。病院における緩和ケア病棟や外来だけでなく、切れ目なく在宅緩和ケアでの臨床。そして、後輩の指導や学会活動、医療者への講演、大学での講義など幅広く活動する一方で、一般市民の方に向けても書籍の執筆やSNSなどでの発信を行っています。

このニュースレターは、もうすぐ開始して1年。おかげさまで多くの方にご登録いただき、私が皆さまに知ってほしいことを、誰からの指示や圧力も受けることなく、自分の言葉で自由に発信させていただける場所になりました。

ただ、1つの記事を書くのにも、相当の準備と労力を要するのも事実です。そこで、記事の一部をサポートメンバー限定(有料のサブスク)にしようと考えています。まず、1つ誤解してほしくないのは、これからも無料でお読みいただける記事も配信し続けるということです。

ここから、私の緩和ケアに関する想いを、熱く長く述べるパートが始まります。どうか今回だけは、最後まで読んでいただけるよう、お願いいたします。

私のニュースレターの意義

このニュースレターを始めたとき、 私は「1人でも多くの人に届いてほしい」と思っていました。

でも最近、少し違う気持ちも抱くようになりました。

無料で読める文章は、 どうしても「ざっと目を通して終わる」人が一定数います。それは悪いことではありません。 忙しい日常の中では、自然なことです。

ただ―― 私が取り上げるこのテーマだけは、流し読みされることに、どこか違和感がありました。

看病や看取りは、 人生の中でも特に重く、切実で、やり直しのきかない時間です。本当は、ゆっくり読んで、考えて、 必要なら何度も読み返してほしい。

有料にすることで、これまでより読んでくれる人の総数は、少し減るかもしれません。でもその代わり、「本気で知りたい人」「しっかり学んで向き合う覚悟のある人」にもっと届くのではないか。そして、その人たちには、より大切にレターを読んでもらえるのではないか。

そう考えるようになりました。

新幹線で通院された、ある肺がん患者さんの話

肺がんと診断されたその患者さん、そしてそのご家族は、「治らないのは仕方ない。苦しまず、最期まで過ごしたい」という思いを強く持っていました。

ところが、地元の病院でこう言われたそうです。

「この地域では、緩和ケアは受けられません」

どうしたらいいのか分からず、途方に暮れていたとき、ご家族が書店で偶然手に取ったのが、私の著書 『素敵なご臨終』 でした。

「この先生に診てもらいたい」

そう思われたその方は、月に1回、新幹線で約1時間かけて私の病院まで通院されました。

診察のたびに、何度も何度も「ありがとうございます」と言われました。私こそ、そこまでの時間と労力をかけて通院される状況に、胸が詰まる思いでした。

やがて病状が進行し、自宅内で過ごす時間が中心になる段階で、私はどうにか探し出した地元の先生につなぎました。その後も最期まで、私は連絡を取り合いながら支え続けました。

緩和ケアを受けたいと強く望んでも、地域や制度の壁によって受けられない人が、現実にいる。

この切ない事実が、ずっと心に残っています。

緩和ケアを「受けたくても受けられない」現実

日本には、さまざまな事情により、緩和ケアを必要としているのに、たどり着けない患者さん・家族が多くいます。

  • 緩和ケアの専門家が全国的に少ない

  • そもそも受診方法が分からない

  • 主治医が緩和ケアにつないでくれない

  • 「緩和ケア=最期」という誤解が根強い

  • 地域差があまりにも大きい

私は、自分の地域の患者さんにはできる限り、しっかりと緩和ケアを提供したいと思って日々、臨床を続けています。

でも、全国にはどうしても救いきれない人たちがいる。

そのことが、ずっとつらかった。

だから私は、このニュースレターなどの発信を通じて、少しでも多くの人に、正しい緩和ケアの情報を届けたいと思いました。

正直に言います。記事は本気で書いています

このニュースレターの記事は、1本あたり最低でも3時間以上かけて書いています。

内容によって

  • 書籍や有料記事を購入して情報を確認する

  • 医学的に間違いがないよう、元の情報にあたる

  • 読む人が不安になりすぎないよう、言葉を何度も推敲する

そうした作業を丁寧にしています。

これは「趣味」や「片手間」では続けられません。

ちゃんと役に立つ内容を、ちゃんとした濃度で、ちゃんとした責任をもって、これからも長く届けるためには、仕組みが必要だと考えたのです。

サポートメンバー制度を始めます

まず、お約束するのは、これからも無料で登録されている方に向けての記事も書き続ける(月に1本が目安)ということです。ただ、サポートメンバーの方は、以下に詳細を記載しますが、月3本ほど別の記事をお読みいただけるようになります。

サポートメンバーの最低料金は1ヶ月あたり500円からとし、皆さんが自由に金額を設定できるようにいたします。価格設定は自由で、500円以上であれば金額は問いません。500円は記事を読みたい方向け、600円以上の方は活動全体をサポートしたい人向けと考えています。

料金(月額)

  • ¥500:最低限でお願いしたいご支援(これで記事は全て読めます)

  • ¥600:通常プラン(いちばん選んでいただきたい価格)

  • ¥1,000:私の活動(緩和ケアを全国に広める)を特に応援したい方向け

サポートメンバーの特典

  • 過去の記事がすべて読み放題

  • 月3回のサポートメンバー限定記事配信

  • スレッドで私に相談できる(可能な範囲で回答)

  • 別途費用でオンライン個別相談(今後、予定)

限定記事では『素敵なご臨終』を“完全リニューアル”

サポートメンバー限定記事では、すでに廃版となった『素敵なご臨終』をベースに、内容をアップデートし、2倍以上の密度でお届けします。

当時、Amazonのレビューにはこんな声が寄せられていました。

「何度涙を流したか数えられません。 未知への不安が、この本のおかげでとても軽くなりました。 知ることで得られる安心感は本当に大きい。 この本は、母のその日が来るまで、私のお守りです。」
ずっと、こんな本を待っていました。そして、こんな風に患者とその家族に寄り添ってくれるお医者様に、もっと早く出会いたかった。実に思い遣りの深い、温かい本でした。
この本が「逝き方」「見送り方」に悩む全ての方々に届き、1人でも多くの方が穏やかに『素敵なご臨終』を迎えられますように。そう願っております。

いま必要なのは、当時よりもさらに具体的で、現場に即した内容です。

限定記事で扱うテーマの例

  • 痛みを我慢させない方法

  • モルヒネへの誤解が、なぜ家族を苦しめるのか

  • 食べられなくなったとき、家族はどう関わればいいか

  • “最期が近づいたサイン”を、どう受け止めるか

  • 看取りのあと、家族の心に起こること

月3本、看病している人の「実践的な味方」になる記事を書き続けます。

私の夢です

私は、緩和ケアが「限られた人だけのもの」という社会を変えたい。

本当は、望んだら、誰でも受けられる医療やケアであってほしい。

このサブスクで経済的なバックアップを得られれば、

  • 緩和ケアが受けられない方でも、オンラインでの個別相談ができるようになる

  • 地域を越えて、患者さんや家族を支えられるようになる

  • 将来的には全国各地、対面でのイベントも企画できる

そんな未来に近づけます。

このサポートメンバー制度は、真剣に読み、必要なときに思い出してもらえる文章を、必要な方に届け続けるための仕組みです。

もしあなたが、

  • いま看病の途中にいる

  • これからに備えて知っておきたい

  • 緩和ケアがもっと広がってほしいと思う

そう感じてくださるなら、無理のない範囲で参加していただけたら嬉しいです。

あなたの参加が、まだ緩和ケアにたどり着けない誰かの力になります。

無料で「緩和ケア医・廣橋猛の「家族を守る処方箋」」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

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