夜に痛くなったとき、いちばん最初にすること

痛いときに自宅でできること、その順番を知っておきましょう
廣橋猛 2025.10.08
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人は痛みがあると、他のことを集中してやる余裕がなくなります。

生活にも大きな支障が出る、つらい症状です。

どういう時に痛みが生じやすいかは、人によってさまざまですが、夜間に痛くなって眠れないという方は一定数いらっしゃいます。

夜になると痛くなる浩二さん

「先生、夜になるとだけ痛みが増して眠れません。昼は紛れるんですが…」

肺がんで骨転移がある浩二さん(68)は、日中はテレビや来客で気が紛れ、散歩もできています。けれど夜は静かで、時計の音まで大きく聞こえるほど。意識が痛みに向かい、うずきが波のように押し寄せます。

ある日の午前一時、トイレに起き上がろうとした瞬間、腰に鋭い痛みが走り、ベッドの端で動けなくなりました。

側に寄り添う妻・玲子さんは、救急車の番号に指をかけたくなる気持ちを必死に抑えながら、緩和ケア外来で私が伝えた「対処法」についての話を思い出しました。

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続きは、3198文字あります。
  • 夜に痛くなったとき、完璧を目指さず順番に
  • 緩和ケアの視点からの具体的な手順をアドバイス
  • 後悔を減らすために、前もってできること
  • 痛み耐える人を看病するあなたもつらい
  • 次回予告

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